2017.04.18

AI時代のエンジニアが持つべき「武器」はこれだ(前編)

AI時代のエンジニアが持つべき「武器」はこれだ(前編)

高度化する技術、高速化する開発

世界中で起こる破壊的イノベーションが、産業の壁を飛び越えて新たな顧客体験を提供する時代。各産業とも、より早いビジネスの変革スピードを求められ、それを支えるアプリケーション開発にもますます高度で高速な対応が求められるようになってきました。

いまやIT環境はオン・プレミスに加えてマルチ・クラウドも加わり、システムにはAIが活用され、要求レベルも顧客対応の自動応答や自動運転など、非常に高度になっています。ITの適用範囲はかつてないほどに広がり、事前に用意するテストデータやその組み合わせだけでも膨大になってきています。もはやエンジニアが人的リソースや従来のツールに頼るだけでは、品質を維持しながらアプリケーション開発のスピードを高速化することが困難になってきました。

次世代のエンジニアは、高度化・複雑化するIT技術を組み合わせて、高速にアプリケーションを開発し、品質も維持するという、非常に難しい命題に応える必要がありますが、どのように解決すれば良いでしょうか?

内田編集長
内田 隆平
GBS Portfolio Marketing 部長

Business Reinvention 編集長

プロジェクト全体の高速化がカギ

アプリケーション開発のプロジェクト全体を見ると、リスクが発生するのは、後の工程に多大な悪影響を及ぼす仕様や設計の整合ミス、変更を加えたときの影響範囲のシミュレーション作業等であると考えられます。多くのプロジェクトではこれまで、このリスクを取り除くために膨大なノウハウを蓄積し、それをプロジェクト間で共有し、さらに経験豊富なエキスパートがプロジェクト全体をレビューすることで高品質を維持してきました。これは品質を維持しつつも、大変な負荷がかかるタスクでした。

さらに、IT技術がますます高度化し、その適用範囲も広がり、プロジェクトのリスクを人的リソースや旧来のツールで事前にすべてシミュレーションして準備することが、極めて困難になってきています。

これまで、アプリケーション開発の速度を高める努力は主にソフトウェアのコード生成やテストのステージに注がれてきましたが、開発プロジェクト全体の速度を上げるためには、他の工程も含めた全体の高速化が必要です。しかも、新しいIT技術に対応したノウハウや自動化機能を、すみやかに提供できる体制・能力が必要です。

これらの課題を解決するためには、プロジェクト全体を高速化するという俯瞰的な視点に立った、エンジニアを支援する次世代のアプリケーション開発ツールが必要であると考えます。これからのエンジニアは、そのような次世代ツールを使いこなしてアプリケーション開発を高速化してゆく必要があります。

次世代の開発ツール

私たちIBMは、これまでのアプリケーション開発に関する膨大な資産とノウハウをもとに、AIやクラウド時代に最適なツールを研究してきました。その成果により、これからのエンジニアはさまざまな産業の変革スピードを支えることができるのではないかと考えました。

後編に続く)